Brepolsの歴史
1795年、ベルギーのルーヴェン出身の印刷工ピーテル・コルベールスは助手のフィリップス・ヤコブス・ブレポルスと共に、ベルギーを占領したフランス軍から逃れるためにトルンハウトに移住しました。移住したコルベールスは街に印刷所をつくり、トルンハウト市のパスポートやパンフレットを発行しました。しかし1798年の夏、コルベールスは農民戦争の主導者としてフランス軍と戦い、捕縛され処刑されてしまいました。
印刷所は処刑されたコルベールスに代わってしばらくの間はコルベールスの未亡人が経営しましたが、1800年以降は弟子であるブレポルスが引き継ぎました。
事業は製本業で成功し、小売、紙の取引が事業に加わりました。最初の数年間は教会の印刷物や学校の教科書を印刷し、そのうち革製品から帽子まで、多様な商品を取り扱うようになりました。1817年にブレポルスは子供向けコミックのリールの会社ル·テリエを買収し、その後1817年から1930年までの間におよそ623もの子供向けコミックを出版しました。
トランプや特殊紙の生産なども手がけ、1829年には当時先端技術だったリトグラフ(石版)を導入。
1845年1月3日にPJ Brepolsが死去したのちは娘のアントワネットがBrepolsを継ぎ、1853年には蒸気機関を導入するなど変わらず意欲的な操業を継続し、その後数代の代替わりを経て20世紀の初めには約1000人もの従業員を抱えるベルギー出版業界の最大手に成長しました。
事業を拡大し続け最盛期には2200人を雇用したBrepolsですが、4つの企業に分割され、現在のBrepolsは分割されたうちのひとつとして製本やダイアリー、文具を担っています。そして今日ダイアリーの分野ではベルギーとオランダの市場の牽引役であり、フランスでも確固たる地位を獲得しています。